
株式会社小坂工務店のDX推進
トップメッセージ
株式会社小坂工務店は、建設業を主力とする中小企業として、地域社会と共に成長し続けることを使命としています。少子高齢化や働き方改革といった社会的な課題に直面する中、私たちはこれらの課題を乗り越え、地域の発展に貢献するために、DX(デジタルトランスフォーメーション)の推進を取締役会で決定しました。
これまでも業務効率化のためのデジタル化は進めておりましたが、DX推進により、顧客との情報共有をより円滑にし、現場への移動負担を軽減するためにデジタル技術を活用します。また、工事関係書類のデジタル化も進め、データに基づく経営を行うことで、新たな競争力を獲得していきます。
さらに協力業者との連携を強化し、現場担当者の作業を効率的に委託できる環境を整備することで、地域全体の発展に寄与してまいります。
DXによる効率的なプロジェクト管理は、プロジェクトの進捗状況をリアルタイムで把握できるため、工期の遅延を未然に防ぐことができ、無駄な作業の削減は、コストの抑制に繋がり、顧客はより競争力のある価格でサービスを享受できると考えます。
私たちの存在価値は、地域と共にあります。地域の発展と振興、より良い暮らしの実現は、私たちの成長に直結すると信じています。環境問題や資源の制約、技術者不足といった課題に対しても、建設事業を基軸に新しい産業やサービスを推進して、ITの高度化とデータに基づく経営で競争力を高めながら地域住民との関わりを維持し、地域に選ばれる企業を目指してまいります。

株式会社小坂工務店 代表取締役 小坂仁志
1.DX取り組み方針

小坂工務店 公式キャラクター
「パイロットカンパニー ラジャー」
昨今の少子高齢化や働き方改革の進展に伴い、建設業界は大きな変革の時を迎えています。特に、長時間労働が敬遠される中での労働力確保や、工業系エンジニアの不足といった課題は、すでに喫緊の避けて通れない問題です。
小坂工務店では、目の前に突き付けられる課題の解決にデジタル技術の活用、すなわちDX(デジタルトランスフォーメーション)の推進より対応することを決定し、社内合意のうえで解決に取り組んでいくことを決定しました。
DXは、単なる技術の導入にとどまらず、業務プロセスの革新や新たな価値創造を可能にするものです。これにより、私たちは柔軟で効率的な働き方を実現し、労働環境の改善を図るとともに、地域の協力業者や関係者との連携を強化していきます。
具体的には、デジタル技術を活用したプロジェクト管理の効率化や、リモートワークの導入による柔軟な働き方の実現を目指しています。また、建設現場におけるデジタルツールの活用により、現場の安全性と生産性を向上させることを目指しています。これにより、発注者、設計者、施工者が一体となってプロジェクトを進める新しい発注形態にも柔軟に対応できる体制を整えてまいります。

小坂工務店 公式キャラクター
「パイロットカンパニー ラジャー」
2.経営ビジョン
当社は「感謝の心」を基本理念に掲げております。お客様に感謝される事業を提供することが当社の存在意義であり、事業を通して地域をリードすることが使命と考えています。
環境、少子高齢化、資源など様々な社会課題が私たちに押し寄せていますが、これらはそのまま一様に地域における問題でもあり、様々な産業においてもいわゆる「職人」と呼ばれる技術者は減少の一途をたどり、近場に仕事を依頼できる機会が失われていくことを意識しています。
当社では核となる建設事業を基軸に、ITの高度化とデータに基づく経営によって付加価値を見出し、補完する新しい産業やサービスを自ら推進して競争力を高め、地域雇用を維持して社会に選ばれる企業を目指します。

3.DX戦略
私たちは、これまでも情報化を経営の柱として推進しており、いち早く全てのドキュメントの電子化を推進し業務効率の向上、省力化を図ってきました。
また、各業務においては、様々なソフトウエアを導入し、社内ではIT化とITリテラシーが浸透しつつあります。
一方で、情報技術の発展は目覚ましく、標準化や効率化手段としてのIT化に加え、社内外コミュニケーションツールとしての活用、センサーなどの電子デバイスの導入、更にはICTを前提とするプロセス改革など、これまでとは次元の異なる進展を目の当たりにしています。
これまでの蓄積を更に進化、そして深化させると共に、ITの高度化とビジネスモデルの挑戦的な変革を実践するDX企業に脱皮することが、経営ビジョンを実現していくためには不可欠であり、そのための以下の戦略目標を立て、DXを推進していきます。
4.DX推進体制の構築


5.具体的なDX戦略の実施計画
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①コミュニケーション力を高めるDX戦略の実施計画
工事文書管理システムをメインとする工事データベースの構築・導入・活用
拡大における情報共有と分析利用デジタルツールを活用したコミュニケーションシステムによる社内、顧客、
協力会社とのプロセス改善とシステムの開発・導入 -
②提案力を高めるDX戦略の実施計画
BIM(REVIT)を用いてメンテナンスに対応できる工事データの作成・蓄積とモデリングによる提案、自社設計案件への活用BIMエンジニアの育成 -
③事業基盤を強固なものとするDX戦略の実施計画
工事管理プロセス・経営情報管理プロセスの改善プロジェクトの推進安全衛生協力会を通じた教育等による協力会社のDX推進とIT連携の強化ドローン操縦者の育成ISO27001からNIST SP 800-171へセキュリティ対策の確立と、適用範囲の拡大

6.DX推進のロードマップ


7.DX推進プロジェクト達成を図る指標(KPI)

